創作一挙掲載

本谷有希子「静かに、ねぇ、静かに」

インスタで自己表現する僕ら、ネットショッピング依存症の妻、二人だけが知る印を動画に撮ろうとする夫婦。現代社会を鮮やかに切り取る、三つのSNS狂想曲。芥川賞受賞後初めての発表となる、本谷有希子が果敢に取り組んだ三つの創作「本当の旅」「奥さん、犬は大丈夫だよね?」「でぶのハッピーバースデー」を一挙掲載


特別対談

石原慎太郎×西村賢太「文壇と豊饒な時代の記憶」

『太陽の季節』で芥川賞を当時史上最年少で受賞し、「時代の寵児」となった作家・石原慎太郎。作家生活60年以上にして本誌初登場。その文学の愛読者である私小説作家・西村賢太との対談で、何を語るのか。石原慎太郎×西村賢太の対談「文壇と豊饒な時代の記憶」


特別対談

四方田犬彦×木村紅美「ボブカットの寄る辺なき女性たち」

さまよう魂の行方──。デビュー作から新刊『雪子さんの足音』までの軌跡をたどりながら、木村紅美の小説に登場する女性たちの原型を探る師弟対談。四方田犬彦×木村紅美「ボブカットの寄る辺なき女性たち」


新連載

ブレイディみかこ「ブロークン・ブリテンに聞け」

階級が分断され、貧困が蔓延る「壊れた英国」で人々はどう生き、いかにして希望をつかむのか――「一億総中流社会」が崩壊した「壊れた日本」の未来/現実を探る、ブレイディみかこの新連載「ブロークン・ブリテンに聞け Listen to Broken Britain」


評論

高原 到「「日本近代文学」の敗戦──「夏の花」と『黒い雨』のはざまで」

「原爆」対「文学」の勝負は、日本近代文学の命運を握る試金石となった。原民喜と井伏鱒二は、「原爆」を表象することに成功したと言えるのか。二人の作家の試みから「文学」の現在を問う大型評論、高原到「「日本近代文学」の敗戦――「夏の花」と『黒い雨』のはざまで」


〈創作一挙掲載〉

静かに、ねぇ、静かに    本谷有希子

 本当の旅
 奥さん、犬は大丈夫だよね?
 でぶのハッピーバースデー

〈特別対談〉

文壇と豊饒な時代の記憶

         石原慎太郎×西村賢太

〈特別対談〉

ボブカットの寄る辺なき女性たち

         四方田犬彦×木村紅美

〈新連載〉

ブロークン・ブリテンに聞け 

 Listen to Broken Britain   ブレイディみかこ

〈評論〉

「日本近代文学」の敗戦

  ──「夏の花」と『黒い雨』のはざまで 高原 到

〈リレーエッセイ「私と大江健三郎」〉

「弟」について     いとうせいこう

〈連載〉

おおきな森〔3〕  古川日出男

人外(にんがい)〔5〕  松浦寿輝

二月のつぎに七月が〔11〕  堀江敏幸

レンマ学〔2〕  中沢新一

出雲神話論〔6〕  三浦佑之

人間とは何か                   ──フランス文学による感情教育──〔8〕中条省平

たましいを旅するひと──河合隼雄〔13〕 若松英輔

〈世界史〉の哲学〔101〕  大澤真幸

現代短歌ノート〔94〕  穂村 弘

〈随筆〉

ランボーとラテン語  奥本大三郎

いわさきちひろと堀文子  松本 猛

網走にて  柳 美里

忘却の波が追いついてくる  吉村萬壱

韓国で“善意の荒波”にもまれる  高野秀行

生きながらえて  佐藤厚志

エスペラントという言語  間宮 緑

〈書評〉

「橋本治」の「力業」               (『九十八歳になった私』橋本 治)  内田 樹

生活に自慢を、人生に肯定(いいね!)を      (『生の肯定』町田 康)  鴻巣友季子

戒めの姿見                   (『夜更けの川に落葉は流れて』西村賢太)伊藤雄和

善意の人たちを捨てた痛み             (『雪子さんの足音』木村紅美)  川本三郎

〈創作合評〉

藤沢 周×松永美穂×江南亜美子

「SINSIN AND THE MOUSE」吉本ばなな

             (新潮2018年2月号)

「水戸黄門は見た」青木淳悟(群像2018年2月号)

「真夜中の子供」辻仁成(文藝春季号)