新鋭一挙 

崔実「pray human」

最も耳を傾けるべき瞬間なのかもしれないね――。心に傷を負い精神病棟で過ごした日々を見つめ直す恢復の記録。瑞々しい文章で綴る著者の飛翔作! 崔実の一挙掲載「pray human」


芥川賞受賞後第一作

古川真人「生活は座らない」

人が沈黙している時こそ、久しぶりに知人と会って、酒を飲みつつ、骨組みだけが残ったような会話を続ける三十代の男たち。会話から想起する記憶と記憶がつながって……。意識の流れをリアルに描く傑作短篇。古川真人の芥川賞受賞後第一作「生活は座らない 」

人が沈黙している時こそ、[芥川賞受賞後第一作]
生活は座らない 古川真人
久しぶりに知人と会って、酒を飲みつつ、骨組みだけが残ったような会話を続ける三十代の男たち。会話から想起する記憶と記憶がつながって・・・・・・。意識の流れをリアルに描く傑作短篇。

新連載続々 

鷲田清一 いとうせいこう 石戸諭 皆川博子

ロック、ルソー以来、近代を通底する難題(アポリア)に挑む鷲田清一の新連載「所有について」、アメリカとイランの緊張状態が続くなか、「世界の今」を届ける短期集中ルポルタージュいとうせいこう「ガザ、西岸地区、アンマン――「国境なき医師団」を見に行く」、気鋭のジャーナリストが真摯な視線で描き出す「震災後の世界」――石戸諭「2011―2021 視えない線の上で 」、人気連載が「群像」に転位出現、皆川博子「辺境図書館」

[新連載続々]
所有について 鷲田清一
〈所有〉とは固有性と譲渡可能性のあいだにあるらしい。その薄暗がりのなかで、〈わたし〉は生まれた・・・・・・。「ほかならぬ自分のものなるがゆえに、意のままにできる」というのは、ある種の迷妄ではないのか?
ロック、ルソー以来、近代を通底する難題(アポリア)に挑む哲学者の、積年の思索の結晶化に読者は立ち会うことになる。
ガザ、西岸地区、アンマン――「国境なき医師団」を見に行く いとうせいこう
2019年11月、『国境なき医師団』の活動に密着すべくイスラエルからガザ地区に向かった著者が目にしたものとは――。アメリカとイランの緊張状態が続くなか、「世界の今」を届ける短期集中ルポルタージュ。
2011―2021 視えない線の上で 石戸諭
常に既視感があった。2011年3月11日からの出来事は、未来を先取りしていたのではないか――。気鋭のジャーナリストが真摯な視線で描き出す「震災後の世界」。
辺境図書館 皆川博子
この辺境図書館には、皆川博子館長が蒐集してきた名作・稀覯本が収められている――人気連載が「群像」に転

批評 

『マルクスその可能性の中心』英語版序文 柄谷行人

[批評]
『マルクスその可能性の中心』英語版序文 柄谷行人
『世界史の実験』、『世界史の構造』、『トランスクリティーク』へとつながる、世界的思想家による思考の原点。批評]

『世界史の実験』、『世界史の構造』、『トランスクリティーク』へとつながる、世界的思想家による思考の原点。3月に英語版が刊行されるマルクス論の序文を掲載、柄谷行人「『マルクスその可能性の中心』英語版序文 」


批評 

絓秀実「小説家・大江健三郎――その天皇制と戦後民主主義」 

大江健三郎には「父」がいない――「政治少年死す」をはじめとする初期作品から『水死』までの作品をつらぬくプロブレマティークを解読する鋭利な批評。絓秀実「小説家・大江健三郎――その天皇制と戦後民主主義」 

小説家・大江健三郎――その天皇制と戦後民主主義 スガ(「スガ」は糸へんに圭)秀実
大江健三郎には「父」がいない――「政治少年死す」をはじめとする初期作品から『水死』までの作品をつらぬくプロブレマティークを解読する鋭利な批評。

〈新鋭一挙〉

〈新連載小説〉
ゴッホの犬と耳とひまわり  長野まゆみ
〈新年短篇特集〉
見るな  瀬戸内寂聴
焚書類聚  皆川博子
タンパク  高樹のぶ子
カズイスチカ  高橋源一郎
星を送る  高村 薫
漏斗と螺旋  山尾悠子
UFOとの対話  保坂和志
恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ  川上弘美
ぶつひと、ついにぶたにならず  小池昌代
わたし舟  多和田葉子
未の木  飛 浩隆
神xyの物語  町田 康
我が人生最悪の時  磯﨑憲一郎
M――「怨む御霊」考  古川日出男
猿を焼く  東山彰良
Green Haze  阿部和重
あら丼さん 長嶋 有
最後の恋  上田岳弘
クレペリン検査はクレペリン検査の夢を見る  松田青子
トーチカ  藤野可織
隕石  滝口悠生
猪垣  青山七恵
ほんのこども  町屋良平
目白ジャスミンティー  山田由梨
〈野間文芸賞・野間文芸新人賞発表〉
第72回野間文芸賞受賞作
「人外」  松浦寿輝
第41回野間文芸新人賞受賞作
「神前酔狂宴」  古谷田奈月
「デッドライン」  千葉雅也
受賞のことば/選評(小川洋子 島田雅彦 高橋源一郎 長嶋 有 保坂和志 星野智幸〈新連載小説〉

pray human  崔 実

〈芥川賞受賞後第一作〉

生活は座らない  古川真人

〈新連載〉

所有について 鷲田清一

ガザ、西岸地区、アンマン――「国境なき医師団」を見に行く いとうせいこう

2011―2021 視えない線の上で   石戸諭

辺境図書館  皆川博子

〈批評〉

『マルクスその可能性の中心』英語版序文  柄谷行人

小説家・大江健三郎――その天皇制と戦後民主主義  絓秀実

〈シンポジウム〉

寂聴サミット「いま、瀬戸内寂聴の文学に立ち向かう」   伊藤比呂美×尾崎真理子×高橋源一郎×平野啓一郎

〈論点〉

失われた三〇年――なぜアメリカ文学研究者は現代文学を読まなくなったのか  諏訪部浩一

ぼくが『ロンゴ』を訳したわけ  高橋源一郎

北朝鮮「帰還」船は新潟を出て、どこに到着したか  四方田犬彦

〈追悼 坪内祐三〉

水了軒の汽車辨  橋本倫史

〈滞在記〉

文芸ピープル ブリテン諸島出版見聞録中篇  辛島デイヴィッド

〈連続対談〉

近代日本150年を読み解く 大正篇  富岡幸一郎×佐藤優

〈連載〉

ゴッホの犬と耳とひまわり〔3〕  長野まゆみ

チーム・オベリベリ〔16〕  乃南アサ

鉄の胡蝶は記憶の夢に歳月の彫るか〔19〕  保坂和志

ブロークン・ブリテンに聞け Listen to Broken Britain〔25〕  ブレイディみかこ

国家と批評〔2〕  大澤聡

LA・フード・ダイアリー〔6〕  三浦哲哉

〈世界史〉の哲学〔123〕  大澤真幸

現代短歌ノート〔118〕  穂村 弘

私の文芸文庫〔3〕  佐伯一麦

極私的雑誌デザイン考〔2〕  川名潤

〈随筆〉

印度支那のこと  園健

泣いた青ひげ  青木耕平

フォースの覚醒  岩本薫

私とアメリカ文学  カナイフユキ

第七七官界彷徨 遠藤薫

〈書評〉

魂を魂として語らない清潔さ(『迷宮と宇宙』安藤礼二)  三輪太郎

語りの原動力としての映し手(『御社のチャラ男』絲山秋子)  榎本正樹

友人の探し方(『古くてあたらしい仕事』島田潤一郎)  滝口悠生

女たちの領分(『遠の眠りの』谷崎由依)  早助よう子

〈創作合評〉

阿部公彦×小川公代×上田岳弘

「アウア・エイジ(Our Age)」岡本学(群像2020年2月号)

「クロス」山下紘加(文藝2020年春季号)

「神様以上」杉本裕孝(文學界2020年2月号)