創作 今村夏子 笙野頼子 松浦理英子

姉の同級生には、とんでもない嘘つき少年がいた。父いわく、そういう奴はいつか消えていなくなってしまうらしいが・・・・・・。今村夏子の創作「嘘の道」。私の元にも呪いの魔巣苦が送られてきた。文学的仮構を使い、この国で起きていることの正体を暴く。笙野頼子の創作「引きこもりてコロナ書く——#StayHomeButNotSilent」。そして、松浦理英子の連作「ヒカリ文集」の第三回を掲載!

とんこつQ&A  今村夏子
大将とぼっちゃんが切り盛りする中華料理店とんこつで働き始めた「わたし」。「いらっしゃいませ」を言えるようになり、居場所を見つけたはずだった。あの女が新たに雇われるまでは―大将とぼっちゃんが切り盛りする中華料理店とんこつで働き始めた「わたし」。「いらっしゃいませ」を言えるようになり、居場所を見つけたはずだった。あの女が新たに雇われるまでは――。今村夏子の創作「とんこつQ&A」

アンケート特集 いま再読したい「私を変えた一冊」

64人の「私」を変えた一冊は、「あなた」を変える一冊になる。赤堀雅秋/浅生鴨/urbansea/彩瀬まる/有賀薫/石田千/磯野真穂/伊藤比呂美/imdkm/笈入建志/大井実/大江慎也/大竹昭子/小川さやか/加賀翔/角幡唯介/片岡真実/川内有緒/河秋子/姜尚中/北村知之/小海裕美/古谷田奈月/斉藤倫/最果タヒ/酒井順子/桜庭一樹/紗倉まな/佐藤良成/柴田元幸/白石正明/絓秀実/関口涼子/高橋久美子/滝口悠生/武田綾乃/玉城ティナ/崔実/千葉雅也/中条省平/辻田真佐憲/DJみそしるとMCごはん/tofubeats/鳥飼茜/西川美和/乗代雄介/橋本麻里/藤野千夜/古市憲寿/古川日出男/堀江栞/松本卓也/丸山俊一/溝口敦/宮城谷昌光/宮裕助/牟田都子/村田沙耶香/矢野利裕/山下洋輔/吉田篤弘/レ・ロマネスクTOBI/若松英輔/和嶋慎治のアンケートを掲載。

[アンケート特集」
いま再読したい「私を変えた一冊」
64人の「私」を変えた一冊は、「あなた」を変える一冊になる。
赤堀雅秋/浅生鴨/urbansea/彩瀬まる/有賀薫/石田千/磯野真穂/伊藤比呂美/imdkm/笈入建志/大井実/大江慎也/大竹昭子/小川さやか/加賀翔/角幡唯介/片岡真実/川内有緒/河秋子/姜尚中/北村知之/小海裕美/古谷田奈月/斉藤倫/最果タヒ/酒井順子/桜庭一樹/紗倉まな/佐藤良成/柴田元幸/白石正明/スガ秀実/関口涼子/高橋久美子/滝口悠生/武田綾乃/玉城ティナ/崔実/千葉雅也/中条省平/辻田真佐憲/DJみそしるとMCごはん/tofubeats/鳥飼茜/西川美和/乗代雄介/橋本麻里/藤野千夜/古市憲寿/古川日出男/堀江栞/松本卓也/丸山俊一/溝口敦/宮城谷昌光/宮裕助/牟田都子/村田沙耶香/矢野利裕/山下洋輔/吉田篤弘/レ・ロマネスクTOBI/若松英輔/和嶋慎治

新連載 町屋良平 日和聡子×ヒグチユウコ 斎藤幸平 穂村弘

[特集 翻訳小説]特集 翻訳小説

新連載三本&連載リニューアル! おとうさんにおかあさんをころされた同級生のあべくんは将来人をころす。小説家になった私は、当時の私のことを「かれ」としておもいだす。加害と被害、暴力と蹂躙の記憶が、小説を攪乱させ駆動する。・町屋良平の連作「ほんのほんのこども」。ワン・・・・・・、ツー・・・・・・、スリー・・・・・・! 夢と幻想のコラボ劇場の幕が上がる。日和聡子×ヒグチユウコのコラボ連載・掌編劇場「硝子(びいどろ)美術館」。今こそ資本主義を見直そう。気鋭の経済思想家による、思考のヒント。斎藤幸平の評論エッセイ「マルクスる思考」。そして、穂村弘の人気連載「現代短歌ノート 二冊目」としてリニューアル!

[続々]
所有について 鷲田清一
〈所有〉とは固有性と譲渡可能性のあいだにあるらしい。その薄暗がりのなかで、〈わたし〉は生まれた・・・・・・。「ほかならぬ自分のものなるがゆえに、意のままにできる」というのは、ある種の迷妄ではないのか?
ロック、ルソー以来、近代を通底する難題(アポリア)に挑む哲学者の、積年の思索の結晶化に読者は立ち会うことになる。
ガザ、西岸地区、アンマン――「国境なき医師団」を見に行く いとうせいこう
2019年11月、『国境なき医師団』の活動に密着すべくイスラエルからガザ地区に向かった著者が目にしたものとは――。アメリカとイランの緊張状態が続くなか、「世界の今」を届ける短期集中ルポルタージュ。
2011―2021 視えない線の上で 石戸諭
常に既視感があった。2011年3月11日からの出来事は、未来を先取りしていたのではないか――。気鋭のジャーナリストが真摯な視線で描き出す「震災後の世界」。
辺境図書館 皆川博子
この辺境図書館には、皆川博子館長が蒐集してきた名作・稀覯本が収められている――人気連載が「群像」に転

論点 清水晶子 想田和弘 横山佐紀

[論点]は清水晶子の「居どころのないわたしたちの、此処ではない此処」。想田和弘の「映画の原点に帰る」。横山佐紀の「ミュージアムの困難——パンデミックと、他者に見られ、聞かれること」。

[批評]
“ケアの倫理”とエンパワメント――ヴァージニア・ウルフから多和田葉子まで  小川公代
本質主義的な見方から脱却し、弱者をエンパワーするために欠かせない要素――「ケアの倫理」をウルフやキーツなどの文学作品から考察する。
失われた「戦争」を求めて――中上健次と村上春樹  高原到
敗戦直後に生まれた対照的な二人の作家は、「戦争」を書く際に「異界」に踏み出さざるを得なかった。
非人間  大澤信亮
ショットとは何か  蓮實重

評論 大澤真幸 樫村晴香

今年はベンヤミン没後80年。大澤真幸による特別評論「〈今の時〉に充たされた時間——「「歴史の概念について」をめぐって」。美しさに速度はあるだろうか? 人類史を巡って展開する思考。樫村晴香「美しいもの——表象、欲望、メタモルフォーゼ」。

大人と子供のコロナ世界  海猫沢めろん
国家とアナキズム  松村圭一郎

〈新連載〉

〈新連載小説〉
ゴッホの犬と耳とひまわり  長野まゆみ
〈新年短篇特集〉
見るな  瀬戸内寂聴
焚書類聚  皆川博子
タンパク  高樹のぶ子
カズイスチカ  高橋源一郎
星を送る  高村 薫
漏斗と螺旋  山尾悠子
UFOとの対話  保坂和志
恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ  川上弘美
ぶつひと、ついにぶたにならず  小池昌代
わたし舟  多和田葉子
未の木  飛 浩隆
神xyの物語  町田 康
我が人生最悪の時  磯﨑憲一郎
M――「怨む御霊」考  古川日出男
猿を焼く  東山彰良
Green Haze  阿部和重
あら丼さん 長嶋 有
最後の恋  上田岳弘
クレペリン検査はクレペリン検査の夢を見る  松田青子
トーチカ  藤野可織
隕石  滝口悠生
猪垣  青山七恵
ほんのこども  町屋良平
目白ジャスミンティー  山田由梨
〈野間文芸賞・野間文芸新人賞発表〉
第72回野間文芸賞受賞作
「人外」  松浦寿輝
第41回野間文芸新人賞受賞作
「神前酔狂宴」  古谷田奈月
「デッドライン」  千葉雅也
受賞のことば/選評(小川洋子 島田雅彦 高橋源一郎 長嶋 有 保坂和志 星野智幸〈新連載小説〉

ほんのほんのこども  町屋良平

掌編劇場 硝子万華鏡 第一回 奇術師 日和聡子×ヒグチユウコ

マルクスる思考  斎藤幸平

現代短歌ノート 二冊目  穂村弘

〈創作・翻訳〉

嘘の道 今村夏子

引きこもりてコロナ書く——#StayHomeButNotSilent 笙野頼子

ヒカリ文集〔3〕 松浦理英子

「(引用)の狩人」 ミカエル・ゴメズ・グタールト 訳・解説:田中未来

〈アンケート特集〉

いま再読したい「私を変えた一冊」

赤堀雅秋/浅生鴨/urbansea/彩瀬まる/有賀薫/石田千/磯野真穂/伊藤比呂美/imdkm/笈入建志/大井実/大江慎也/大竹昭子/小川さやか/加賀翔/角幡唯介/片岡真実/川内有緒/河秋子/姜尚中/北村知之/小海裕美/古谷田奈月/斉藤倫/最果タヒ/酒井順子/桜庭一樹/紗倉まな/佐藤良成/柴田元幸/白石正明/スガ秀実/関口涼子/高橋久美子/滝口悠生/武田綾乃/玉城ティナ/崔実/千葉雅也/中条省平/辻田真佐憲/DJみそしるとMCごはん/tofubeats/鳥飼茜/西川美和/乗代雄介/橋本麻里/藤野千夜/古市憲寿/古川日出男/堀江栞/松本卓也/丸山俊一/溝口敦/宮城谷昌光/宮裕助/牟田都子/村田沙耶香/矢野利裕/山下洋輔/吉田篤弘/レ・ロマネスクTOBI/若松英輔/和嶋慎治

〈ベンヤミン没後80年〉

〈今の時〉に充たされた時間——「歴史の概念について」をめぐって 大澤真幸

〈article〉

漂うものを、つかまえる——テープ起こし職人に訊く 宮田文久 

〈批評・ノンフィクション〉

美しいもの——表象、欲望、メタモルフォーゼ 樫村晴香

非人間 大澤信亮

2011-2021 視えない線の上で 石戸諭

〈論点〉

居どころのないわたしたちの、此処ではない此処 清水晶子

映画の原点に帰る 想田和弘

ミュージアムの困難——パンデミックと、他者に見られ、聞かれること 横山佐紀 

〈特別対談〉

声をあげる勇気——無意識と共振するエモーション いとうせいこう×崔実

〈鼎談シリーズ〉

二〇世紀の思想・文学・芸術〔5〕 松浦寿輝×沼野充義×田中純

〈連載〉

その日まで〔18〕

はぐれんぼう〔3〕  青山七恵

ゴッホの犬と耳とひまわり〔10〕  長野まゆみ

鉄の胡蝶は記憶に夢は歳月に彫るか〔27〕  保坂和志

二月のつぎに七月が〔31〕  堀江敏幸

日常の横顔〔2〕  松田青子

日日是目分量〔3〕  くどうれいん

Nの廻廊〔3〕  保阪正康

薄れゆく境界線 現代アメリカ小説探訪〔5〕  諏訪部浩一

ハロー、ユーラシア〔6〕  福嶋亮大

歴史の屑拾い〔6〕  藤原辰史

「近過去」としての平成〔7〕  武田砂鉄

「ヤッター」の雰囲気〔7〕  星野概念

星占い的思考〔7〕  石井ゆかり

所有について〔8〕  鷲田清一

辺境図書館〔8〕  皆川博子

国家と批評〔7〕  大澤聡

私の文芸文庫〔10〕  谷川俊太郎

極私的雑誌デザイン考〔9〕  川名潤

〈随筆〉

顔パックの悲しみ  宇佐見りん

温度と目  高瀬隼子

批評としての解釈 安東次男に学ぶ  松井みどり

新刊と古書と  小国貴司

〈書評〉

『日本蒙昧全史』磯崎憲一郎  古谷利裕

『道行きや』伊藤比呂美  マーサ・ナカムラ

『スノードロップ』島田雅彦  白井聡

『臆病な都市』砂川文次  佐藤康智

『黄色い夜』宮内悠介  東直子

〈創作合評〉

中条省平×松永美穂×蜂飼耳

砂川文次「小隊」(「文學界」九月号)

羽田圭介「滅私」(「新潮」九月号)

石倉真帆「夏の終わりかた」(「群像」九月号)