中篇一挙掲載 乗代雄介「旅する練習」

「歩く、書く、蹴る」――。小説家の私はサッカー少女の姪っ子と練習の旅にでる。書くことで世界を見つめる気鋭の意欲作。乗代雄介の240枚中篇「旅する練習」を一挙掲載!

とんこつQ&A  今村夏子
大将とぼっちゃんが切り盛りする中華料理店とんこつで働き始めた「わたし」。「いらっしゃいませ」を言えるようになり、居場所を見つけたはずだった。あの女が新たに雇われるまでは―大将とぼっちゃんが切り盛りする中華料理店とんこつで働き始めた「わたし」。「いらっしゃいませ」を言えるようになり、居場所を見つけたはずだった。あの女が新たに雇われるまでは――。今村夏子の創作「とんこつQ&A」

新連載 四方田犬彦/連作 町屋良平/三島由紀夫トリビュート 古川日出男

四方田犬彦の新連載「戒厳」。町屋良平の連作第二回「ほんのこどものほん」。古川日出男による三島由紀夫トリビュート「金閣」

[アンケート特集」
いま再読したい「私を変えた一冊」
64人の「私」を変えた一冊は、「あなた」を変える一冊になる。
赤堀雅秋/浅生鴨/urbansea/彩瀬まる/有賀薫/石田千/磯野真穂/伊藤比呂美/imdkm/笈入建志/大井実/大江慎也/大竹昭子/小川さやか/加賀翔/角幡唯介/片岡真実/川内有緒/河秋子/姜尚中/北村知之/小海裕美/古谷田奈月/斉藤倫/最果タヒ/酒井順子/桜庭一樹/紗倉まな/佐藤良成/柴田元幸/白石正明/スガ秀実/関口涼子/高橋久美子/滝口悠生/武田綾乃/玉城ティナ/崔実/千葉雅也/中条省平/辻田真佐憲/DJみそしるとMCごはん/tofubeats/鳥飼茜/西川美和/乗代雄介/橋本麻里/藤野千夜/古市憲寿/古川日出男/堀江栞/松本卓也/丸山俊一/溝口敦/宮城谷昌光/宮裕助/牟田都子/村田沙耶香/矢野利裕/山下洋輔/吉田篤弘/レ・ロマネスクTOBI/若松英輔/和嶋慎治

第64回群像新人評論賞発表

[特集 翻訳小説]特集 翻訳小説

第64回群像新人評論賞発表! 内山葉杜「事後と渦中 ――武田泰淳論」に決定(優秀作)。東浩紀/大澤真幸/山城むつみによる選評を掲載。

[続々]
所有について 鷲田清一
〈所有〉とは固有性と譲渡可能性のあいだにあるらしい。その薄暗がりのなかで、〈わたし〉は生まれた・・・・・・。「ほかならぬ自分のものなるがゆえに、意のままにできる」というのは、ある種の迷妄ではないのか?
ロック、ルソー以来、近代を通底する難題(アポリア)に挑む哲学者の、積年の思索の結晶化に読者は立ち会うことになる。
ガザ、西岸地区、アンマン――「国境なき医師団」を見に行く いとうせいこう
2019年11月、『国境なき医師団』の活動に密着すべくイスラエルからガザ地区に向かった著者が目にしたものとは――。アメリカとイランの緊張状態が続くなか、「世界の今」を届ける短期集中ルポルタージュ。
2011―2021 視えない線の上で 石戸諭
常に既視感があった。2011年3月11日からの出来事は、未来を先取りしていたのではないか――。気鋭のジャーナリストが真摯な視線で描き出す「震災後の世界」。
辺境図書館 皆川博子
この辺境図書館には、皆川博子館長が蒐集してきた名作・稀覯本が収められている――人気連載が「群像」に転

短期集中新連作 小川公代「ケアの倫理とエンパワメント――ヴァージニア・ウルフと「男らしさ」」

【批評】
・短期集中新連作
「ケアの倫理とエンパワメント――ヴァージニア・ウルフと「男らしさ」」 小川公代
・読み切り
「スパイの妻と、その夫」 佐々木敦
「この道の未来はイギリスに聞け」 松尾匡
・連作
「大江健三郎と「晩年の仕事」」  工藤庸子
「非人間」  大澤信亮
「新しい「日本文学」を編む海外編集者たち 文芸ピープル++」  辛島デイヴィッド

大坂なおみ選手の行動が心を打ちのはなぜか。「男性的」なものと「女性的」なものが、矛盾せず同居する「ケアの倫理」を考察していく。小川公代の短期集中新連作「ケアの倫理とエンパワメント――ヴァージニア・ウルフと「男らしさ」」


論点 重田園江 鴻巣友季子 中井亜佐子 疋田万里

今月の論点は重田園江「時代の転換点にフーコーを読む」、鴻巣友季子「「あり得ない世界」にいる私たち――アトウッド『侍女の世界』『誓願』におけるアクチュアリティ」、中井亜佐「コピー・アンド・ペースト――ヴァージニア・ウルフとともに、仕事をする」、疋田万里「監視社会と無思想を是とする、日本」を掲載。

大人と子供のコロナ世界  海猫沢めろん
国家とアナキズム  松村圭一郎

〈創作〉

〈新連載小説〉
ゴッホの犬と耳とひまわり  長野まゆみ
〈新年短篇特集〉
見るな  瀬戸内寂聴
焚書類聚  皆川博子
タンパク  高樹のぶ子
カズイスチカ  高橋源一郎
星を送る  高村 薫
漏斗と螺旋  山尾悠子
UFOとの対話  保坂和志
恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ  川上弘美
ぶつひと、ついにぶたにならず  小池昌代
わたし舟  多和田葉子
未の木  飛 浩隆
神xyの物語  町田 康
我が人生最悪の時  磯﨑憲一郎
M――「怨む御霊」考  古川日出男
猿を焼く  東山彰良
Green Haze  阿部和重
あら丼さん 長嶋 有
最後の恋  上田岳弘
クレペリン検査はクレペリン検査の夢を見る  松田青子
トーチカ  藤野可織
隕石  滝口悠生
猪垣  青山七恵
ほんのこども  町屋良平
目白ジャスミンティー  山田由梨
〈野間文芸賞・野間文芸新人賞発表〉
第72回野間文芸賞受賞作
「人外」  松浦寿輝
第41回野間文芸新人賞受賞作
「神前酔狂宴」  古谷田奈月
「デッドライン」  千葉雅也
受賞のことば/選評(小川洋子 島田雅彦 高橋源一郎 長嶋 有 保坂和志 星野智幸〈新連載小説〉

旅する練習  乗代雄介

〈新連載〉

戒厳  四方田犬彦

〈連作〉

ほんのこどものほん  町屋良平

〈三島由紀夫トリビュート〉

金閣  古川日出男

〈批評〉

ケアの倫理とエンパワメント――ヴァージニア・ウルフと「男らしさ」  小川公代

スパイの妻と、その夫  佐々木敦

この道の未来はイギリスに聞け  松尾匡

〈連作〉

大江健三郎と「晩年の仕事」〔4〕  工藤庸子

非人間〔5〕  大澤信亮

新しい「日本文学」を編む海外編集者たち 文芸ピープル++  辛島デイヴィッド

〈第64回群像新人評論賞発表〉

優秀作「事後と渦中 ――武田泰淳論」  内山葉杜

選評:東浩紀/大澤真幸/山城むつみ

〈論点〉

時代の転換点にフーコーを読む 重田園江

「あり得ない世界」にいる私たち――アトウッド『侍女の世界』『誓願』におけるアクチュアリティ  鴻巣友季子

コピー・アンド・ペースト――ヴァージニア・ウルフとともに、仕事をする  中井亜佐子

監視社会と無思想を是とする、日本  疋田万理

〈article〉

「フェミニスト出版社を立ち上げて、営むということ」  丸尾宗一郎

〈最終回〉

連続対談「近代日本150年を読み解く 現代篇」  富岡幸一郎×佐藤優

〈連載〉

はぐれんぼう〔5〕  青山七恵

鉄の胡蝶は歳月は記憶の夢は彫るか〔28〕  保坂和志

二月のつぎに七月が〔33〕  堀江敏幸

マルクスる思考〔3〕  斎藤幸平

硝子万華鏡〔3〕  日和聡子×ヒグチユウコ

日常の横顔〔4〕  松田青子

日日是目分量〔5〕  くどうれいん

Nの廻廊〔5〕  保阪正康

薄れゆく境界線 現代アメリカ小説探訪〔7〕  諏訪部浩一

ハロー、ユーラシア〔7〕  福嶋亮大

歴史の屑拾い〔8〕  藤原辰史

「近過去」としての平成〔9〕  武田砂鉄

「ヤッター」の雰囲気〔9〕  星野概念

星占い的思考〔9〕  石井ゆかり

所有について〔10〕  鷲田清一

辺境図書館〔10〕  皆川博子

国家と批評〔9〕  大澤聡

〈世界史〉の哲学〔129〕  大澤真幸

私の文芸文庫〔12〕  山崎まどか

極私的雑誌デザイン考〔11〕  川名潤

〈随筆〉

シェイクスピアの「姉」  イザベラ・ディオニシオ

「大人の求めるZ世代象」への違和感  竹田ダニエル  

電子的対話と宇宙飛行  戸谷洋志

映画『タクシー運転手』にて光州事件を追体験する  百木漠

栞も本屋も読書の一部  砂川昌広

〈書評〉

『獄中シェイクスピア劇団』マーガレット・アトウッド  河合祥一郎

『死神の棋譜』奥泉光  貴志祐介

『三度目の恋』川上弘美  江南亜美子

『人新生の「資本論」』斎藤幸平  山本圭

『わかりやすさの罪』武田砂鉄  古田徹也

『われもまた天に』古井由吉  佐々木中

『心は孤独な狩人』カーソン・マッカラーズ  小澤身和子

『愚行の賦』四方田犬彦  片岡大右

〈創作合評〉

中条省平×松永美穂×蜂飼耳

井戸川射子「ここはとても速い川」(「群像」十一月号)

大前粟生「おもろい以外いらんねん」(「文藝」冬号)

仙田学「剥きあう」(「文學界」十一月号)