創刊75周年記念号②【短篇】筒井康隆「コロナ追分」

3ヵ月連続でお届けしている「創刊75周年記念号」第2弾です。

第2弾の巻頭は、筒井康隆さんの短篇「コロナ追分」です。お前はどっちへお行きやる、ここはコロナの別れ道。生真面目を反骨精神で笑い飛ばす不謹慎文学!

・巻頭一挙掲載
「あなたにオススメの」 本谷有希子
「推子のデフォルト」……〈等質〉になれない子を抱えたママ友の悩みは、推子にとって最高のコンテンツだった。
「マイイベント」……巨大台風が近づきつつある川沿いのマンションで、渇幸はわくわくを抑えきれない。
・読み切り
「こんにちは赤ちゃん」 小林エリカ

【新連作】柴崎友香「帰れない探偵」【中篇】舞城王太郎 須賀ケイ

柴崎友香さんの新連作小説がスタート! 「帰れない探偵」が通しタイトルで、3ヵ月おきの掲載予定です。

今年でデビュー20周年を迎えた舞城王太郎さんの中篇「ドアドアドアド」は、舞城ワールドの新境地。タイトル扉の文字や中の図は舞城さん直筆です。

須賀ケイさんの中篇「木の匙」は、「食」を通して人間を見つめる問題作です。

・短期集中連作
「ケアの倫理とエンパワメント オスカー・ワイルドの越境するケア――三島由紀夫、多和田葉子の全人類的視点」 小川公代
・連載完結
「ショットとは何か」 蓮實重彦
・読み切り
「人間―でないもの」 樫村晴香

【短篇饗宴】上田岳弘 片岡義男 川上弘美 皆川博子

影響力を有する者だけが人間に戻れる。ロボット未満の人間さん、君はどうかな?(上田岳弘「Automata」

啓子が初めて訪れたバーには、姫百合が活けられ、カウンターの中にひとりの女性が座っていた。(片岡義男「花街のまんなか」

「住所録だったんだよね」。十年ぶりに会ったマーヤは、前置きなしに語り始めた。(川上弘美「二番めに大切なものを賭ける」

時間は死なない。死んだのはわたし。《わたし》は時間で形成されている。わたしはサンルームの籐椅子に凭れている。(皆川博子針」

2020年のジョン・レノン
「1962年のハンバーガー」 片岡義男
「星の歌」 高橋久美子
「アミラル」 向井康介

【批評】梶谷 懐 片岡大右 平石貴樹 森山 恵

【野間文芸賞・野間文芸新人賞発表】

権威主義的国家の台頭は、民主主義の敗北をもたらすのか? 対話への試み。(梶谷 懐「政治制度と「文化」――新型コロナウィルスへの対応をめぐって」

『鬼滅の刃』をケア、マザリング、エンパシーを通して見つめるとき、人間本性の核心が浮かび上がる。(片岡大右「『鬼滅の刃』とエンパシーの帝国」

ヨクナパトーファ・サーガ第一作を書きながら、若きフォークナーは何を発見したのか。(平石貴樹「愛することは学ぶことだから――『土にまみれた旗』を読む」

90年前に誕生したウルフの傑作『波』が纏う水のイメージ、詩性とは。新訳版の訳者による詩的論考。(森山 恵「水のことば、詩のことば――ヴァージニア・ウルフ『波』を翻訳して」


【インタビュー】吉田修一 【シンポジウム】京都文学レジデンシー

作品集『オリンピックにふれる』を刊行した吉田修一さんのインタビュー「不定形な時代を描く」。過去を振り返ることで見えてくる「いま」の姿。聞き手は陣野俊史さんです。

藤野可織さん、谷崎由依さん、カルドネル佐枝さん、吉田恭子さん、澤西祐典さん(司会)で行われたシンポジウムの模様を掲載。「京都レジデンシー」の意義とヴィジョンとは。構成は江南亜美子さんです。

【論点】
「その警官、友人につき」 阿部大樹
「私たちは行列する——2020年アメリカ大統領選挙を見つめて」 シェリーめぐみ
「本当なのは一瞬だった」 ジョン・フリーマン 小澤身和子訳
「日本の「自粛警察」とファシズム——ドイツとの比較から考える」 田野大輔
「コミュニケーション的暴力としての、意味の占有」 三木那由他

創刊75周年記念号②

〈巻頭創作〉

コロナ追分  筒井康隆

〈創作〉

〈新連載〉

帰れない探偵 雨に歌えば  柴崎友香

〈中篇一挙〉

ドアドアドアド  舞城王太郎

木の匙  須賀ケイ

〈短篇饗宴〉

Automata  上田岳弘

花街のまんなか  片岡義男

二番めに大切なものを賭ける  川上弘美

針  皆川博子

〈批評〉

政治制度と「文化」――新型コロナウィルスへの対応をめぐって  梶谷 懐

『鬼滅の刃』とエンパシーの帝国  片岡大右

愛することは学ぶことだから――『土にまみれた旗』を読む  平石貴樹

水のことば、詩のことば――ヴァージニア・ウルフ『波』を翻訳して  森山 恵

〈インタビュー〉

不定形な時代を描く――『オリンピックにふれる』刊行記念インタビュー  吉田修一 聞き手・陣野俊史

〈シンポジウム〉

京都文学レジデンシーとは何か  藤野可織 谷崎由依 カルドネル佐枝 吉田恭子 澤西祐典(司会) 江南亜美子(構成)

「読む」ことで巡り会いながら、通り過ぎたものと再び向き合うために――自らの生涯をたどり直す。
【創作】
「夜中目が覚めた時に必ず考える」 川上弘美
「桃息吐息」 いしいしんじ
【震災後の世界10先行掲載】
「国家・ゼロエフ・浄土」 古川日出男
【小特集 第三の新人】
・創作 「あかるい場所」 江國香織
・エッセイ 「山の上の家のまわり」 島田潤一郎
・批評 「日常の再発見に向けて――「第三の新人」を読むために」 山本貴光
・アンケート 「いま読みたい第三の新人作品」 石倉真帆/石田千/大前粟生/小川哲/河﨑秋子/木村紅美/郡司ベギオ幸夫/高橋弘希/高山羽根子/乗代雄介/三国美千子/水原涼
【チェルフィッチュ群像公演】
・創作 「消しゴム式」 チェルフィッチュ/岡田利規
・解説 「「消しゴム式」への道」 岡田利規
・エッセイ 「消しゴムを最後まで使い切ったことがない」 金氏徹平
・批評 「エコロジカル・クライシスにおける「共鳴の領域」の探究」 篠原雅武
【批評・ノンフィクション】
・新連載 「旋回する人類学」 松村圭一郎
・最終回 「非人間」 大澤信亮 「ケアの倫理とエンパワメント」 小川公代
・読み切り 「フェミニズム小説としての津島佑子――『笑いオオカミ』『ナラ・レポート』を読む 木村朗子
・連作 「大江健三郎と「晩年の仕事」」 工藤庸子 「2011―2021 視えない線の上で」 石戸諭
・対談 「批評のマテリアリズム」 安藤礼二×佐々木敦
【古井由吉一周忌】
「競馬場の人」 高橋源一郎
「こんな日もある 競馬徒然草」 古井由吉
「過渡期の書――『東京物語考』考」 蜂飼耳
「ひじりの庭」 築地正明
【映画公開記念対談】
「小説『身分帳』から映画『すばらしき世界』へ」 西川美和×六角精児
【コラボ連載】
「DIG 現代新書クラシックス」 荒井裕樹「アフター・コロナの優生思想」
【追悼半藤一利】
「戦後の精神」 保阪正康
「現代日本の墨家たらんとした人」 井上亮見えない道標 若松英【小特集「旅」】

〈論点〉

ニュースとリテラシー  石戸 諭

誰でもよいあなたへ――ジャン=リュック・ナンシーからの投壜通信  伊藤潤一郎

署名をアップデートする――Change.orgのケースを通して  武村若葉

〈追悼・色川大吉〉

「民衆史」とそのゆくえ  大門正克

〈コラボ連載〉

DIG 現代新書クラシックス〔11〕創造の共同体  水越 伸

〈連載〉

太陽諸島〔2〕  多和田葉子

新「古事記」an impossible story〔3〕  村田喜代子

はぐれんぼう〔16〕  青山七恵

ゴッホの犬と耳とひまわり〔22〕  長野まゆみ

鉄の胡蝶は記憶は夢に歳月に彫るか〔39〕  保坂和志

地図とその分身たち〔2〕  東辻賢治郎

ケアする惑星〔4〕  小川公代

食客論〔4〕  星野 太

世界と私のA to Z〔7〕  竹田ダニエル

言葉の展望台〔7〕  三木那由他

スマートな悪 技術と暴力について〔8〕  戸谷洋志

こんな日もある 競馬徒然草〔9〕  古井由吉

旋回する人類学〔9〕  松村圭一郎

ポエトリー・ドッグス〔10〕  斉藤 倫  

マルクスる思考〔13〕  斎藤幸平

現代短歌ノート二冊目〔14〕  穂村 弘

日日是目分量〔15〕  くどうれいん

Nの廻廊〔9〕  保阪正康

薄れゆく境界線 現代アメリカ小説探訪〔17〕  諏訪部浩一  

歴史の屑拾い〔19〕  藤原辰史

「近過去」としての平成〔20〕  武田砂鉄

「ヤッター」の雰囲気〔20〕  星野概念

星占い的思考〔20〕  石井ゆかり

〈世界史〉の哲学〔137〕  大澤真幸

文芸文庫の風景〔11〕  大山 海

〈随筆〉

引退  金子茂樹

在宅と在宅の狭間にて  杉本裕孝

残土と土壌  能作文徳

はまぐりの話  山家 望

〈書評〉

『旅のない』上田岳弘  角幡唯介

『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』川本 直  山﨑修平

『カミュ伝』中条省平  田中未来

『ハロー、ユーラシア 21世紀「中華」圏の政治思想』福嶋亮大  木澤佐登志

『天路』リービ英雄  岩川ありさ

〈創作合評〉

「オオカミの」高橋源一郎

「皆のあらばしり」乗代雄介

「盗森のよる」早助よう子

高山羽根子×倉本さおり×矢野利裕