【一挙掲載】石沢麻依「月の三相」【批評】石沢麻依 高橋たか子『亡命者』巻末解説

『貝に続く場所にて』で芥川賞を受賞した石沢麻依さんの受賞後第1作「月の三相」360枚を一挙掲載。文芸文庫新刊『亡命者』(高橋たか子著)解説として収録される批評「「越境者」から「亡命者」へ至る個の軌跡」とあわせて、小特集を組みました。


【新連載】伊藤春奈 大山 顕 永井玲衣

今号は3本の新連載がスタートします。

伊藤春奈さんによる「ふたり暮らしの〈女性〉史」は、「大きな歴史」に覆い隠されてきた〈女性〉たちの物語を掘り起こしていきます。

大山顕さん「撮るあなたを撮るわたしを」は、変貌する写真や映像を通して「出来事」への思考を深めていきます。

4月号で「はらう」を書いていただいた永井玲衣さんの哲学エッセイ「世界の適切な保存」は、すぐに消えてしまうような「何か」を書き綴っていきます。


【創作】川上弘美 柴崎友香 髙橋陽子 町田 康

母が入院してひとりになった父が、わたしのマンションに来ることになった。父と一緒に暮らすのは四十年ぶりだ。(川上弘美「ロマン派」)

ひとりで漂うように遠い街へ移り続ける探偵。初夏は遅くまで夜にならない国にたどり着く。(柴崎友香「帰れない探偵 探す人たちの国の物語」)

三十代、独身、実家暮らし、療養中。わたしは子のいる「凡庸な」家庭を夢に見る。(髙橋陽子「川むこうの丘」)

荒ぶる息子を恐れた父親は、彼に次々と出征を命じる。父は僕に死んで欲しいのだろうか。町田古事記「熊襲征討」「東国征討」。(町田 康「日本武尊」)


【エッセイ】伊藤比呂美 【W書評】長瀬 海 ひらりさ

この頃、わたしの周囲で人が死ぬのだ。彼女とわたしの対話は思わぬ方向へ向かう。詩人による哲学随想。(伊藤比呂美「愛について」)

本誌読み切りを単行本化した、高瀬隼子さん『おいしいごはんが食べられますように』長瀬海さん、ひらりささんによるW書評をぜひお読み下さい。


【レポ漫画】増村十七 【最終回】青山七恵 斎藤幸平

増村十七さんによるNHK Eテレ「100分de名著」のレポ漫画「100分de名言を求めて」が帰ってきました。今月は本誌連載『スマートな悪』が単行本化したばかりの、戸谷洋志さん講師による「ハイデガー」がテーマです。

青山七恵さん「はぐれんぼう」、斎藤幸平さん「マルクスる思考」が最終回を迎えました。


〈小特集・石沢麻依〉

〈一挙掲載〉

  • 月の三相  石沢麻依

〈批評〉

  • 「越境者」から「亡命者」へ至る個の軌跡  石沢麻依

〈新連載〉

  • ふたり暮らしの〈女性〉史  伊藤春奈
  • 撮るあなたを撮るわたしを  大山 顕
  • 世界の適切な保存  永井玲衣
  • ふたり暮らしの〈女性〉史  伊藤春奈

〈創作〉

  • ロマン派  川上弘美
  • 帰れない探偵 探す人たちの国の物語  柴崎友香
  • 川むこうの丘  髙橋陽子
  • 日本武尊  町田 康

〈エッセイ〉

  • 愛について  伊藤比呂美

〈高瀬準子『おいしいごはんが食べられますように』W書評〉

  • 文学の新たなキックオフを告げる  長瀬 海
  • 生きのびてしまうあなた  ひらりさ

〈レポ漫画〉

  • 100分de名言を求めて〔4〕  増村十七

〈最終回〉

  • はぐれんぼう〔22〕  青山七恵
  • マルクスる思考〔18〕  斎藤幸平

〈コラボ連載〉

  • SEEDS 現代新書のタネ〔4〕インターセクショナリティから見た現代日本  下地ローレンス吉孝

〈連載〉

  • の、すべて〔5〕  古川日出男
    太陽諸島〔8〕  多和田葉子
    見えない道標〔11〕  若松英輔
    ゴッホの犬と耳とひまわり〔27〕  長野まゆみ
    鉄の胡蝶は記憶に歳月は夢に彫るか〔45〕  保坂和志
    二月のつぎに七月が〔40〕  堀江敏幸
    なめらかな人〔2〕  百瀬 文
    文学のエコロジー〔3〕  山本貴光
    磯崎新論〔5〕  田中 純
    講談放浪記〔5〕  神田伯山
    地図とその分身たち〔7〕  東辻賢治郎
    食客論〔7〕  星野 太
    ケアする惑星〔10〕  小川公代
    言葉の展望台〔13〕  三木那由他
    こんな日もある 競馬徒然草〔15〕  古井由吉
    旋回する人類学〔15〕  松村圭一郎
    現代短歌ノート二冊目〔20〕  穂村 弘
    日日是目分量〔21〕  くどうれいん
    薄れゆく境界線 現代アメリカ小説探訪〔23〕  諏訪部浩一  
    「近過去」としての平成〔26〕  武田砂鉄
    星占い的思考〔26〕  石井ゆかり
    所有について〔13〕  鷲田清一
    辺境図書館〔26〕  皆川博子
    国家と批評〔23〕  大澤 聡
    〈世界史〉の哲学〔141〕  大澤真幸
    文芸文庫の風景〔17〕  水戸部 功
    極私的雑誌デザイン考〔26〕  川名 潤
  • の、すべて〔5〕  古川日出男
  • 太陽諸島〔8〕  多和田葉子
  • 見えない道標〔11〕  若松英輔
  • ゴッホの犬と耳とひまわり〔27〕  長野まゆみ
  • 鉄の胡蝶は記憶に歳月は夢に彫るか〔45〕  保坂和志
  • 二月のつぎに七月が〔40〕  堀江敏幸
  • なめらかな人〔2〕  百瀬 文
  • 文学のエコロジー〔3〕  山本貴光
  • 磯崎新論〔5〕  田中 純
  • 講談放浪記〔5〕  神田伯山
  • 地図とその分身たち〔7〕  東辻賢治郎
  • 食客論〔7〕  星野 太
  • ケアする惑星〔10〕  小川公代
  • 言葉の展望台〔13〕  三木那由他
  • こんな日もある 競馬徒然草〔15〕  古井由吉
  • 旋回する人類学〔15〕  松村圭一郎
  • 現代短歌ノート二冊目〔20〕  穂村 弘
  • 日日是目分量〔21〕  くどうれいん
  • 薄れゆく境界線 現代アメリカ小説探訪〔23〕  諏訪部浩一  
  • 「近過去」としての平成〔26〕  武田砂鉄
  • 星占い的思考〔26〕  石井ゆかり
  • 所有について〔13〕  鷲田清一
  • 辺境図書館〔26〕  皆川博子
  • 国家と批評〔23〕  大澤 聡
  • 〈世界史〉の哲学〔141〕  大澤真幸
  • 文芸文庫の風景〔17〕  水戸部 功
  • 極私的雑誌デザイン考〔26〕  川名 潤

〈随筆〉

  • エロくない方の人形の話  菊地浩平
  • 単なる迷惑行為  グレゴリー・ケズナジャット
  • 文字のない地図  正木香子
  • 卒業  村井理子

〈書評〉

  • 『石を黙らせて』李 龍徳  小田原のどか
  • 『戒厳』四方田犬彦  斎藤真理子
  • 『曼陀羅華X』古川日出男  町屋良平
  • 『失われた未来を求めて』木澤佐登志  綿野恵太

〈創作合評〉

  • 「ケチる貴方」石田夏穂
  • 「ファザーコンプレックス」青木淳悟
  • 「アパートメントに口あらば」早助よう子
  • 森山 恵×山下澄人×長瀬 海