第24回伊藤整文学賞受賞!

三木卓さんの『K』(講談社2012年5月刊)が、第24回伊藤整文学賞(北海道小樽市など主催)を受賞しました!

 

『K』 (講談社2012年5月刊)

なぜ、こんなにも心にしみるのだろう……。
逝ってしまった妻・Kへの想い。
半世紀に及ぶある夫婦の物語。

円満とはいえなかった夫婦生活を、優しさとユーモアに溢れた眼差しで振り返るとき、そこにはかけがえのない「愛」と呼べるものがあった――。



三木 卓

1935年、静岡県生まれ。幼少期を満州で過ごす。早稲田大学文学部ロシア文学科卒。

1967年、詩集『東京午前三時』でH氏賞、1973年「鶸」で芥川賞、1986年『馭者の秋』で平林たい子賞、1989年『小噺集』で芸術選奨文部大臣賞、1997年『路地』で谷崎潤一郎賞、2000年『裸足と貝殻』で読売文学賞、2006年『北原白秋』で毎日芸術賞ほか受賞。2007年日本芸術院賞恩賜賞受賞。

ほかに1984年『ぽたぽた』で野間児童文芸賞を受賞するなど、詩、小説、児童文学など幅広い分野で活躍している。


第7回大江健三郎賞決定!

本谷有希子さんの『嵐のピクニック』(講談社2012年6月刊)が、第7回大江健三郎賞を受賞!

 

講談社主催による第7回大江健三郎賞は、2012年1月1日から12月31日までに日本で刊行された、「文学の言葉」を用いた作品約130点の中から、選考委員・大江健三郎氏によって、上記の通り決定いたしました。

【賞】

受賞作の英語、あるいはフランス語、ドイツ語への翻訳、および海外での刊行。


本谷有希子

1979年石川県生まれ。

2000年「劇団、本谷有希子」を旗揚げし、主宰として作・演出を手がける。2006年上演の戯曲『遭難、』で鶴屋南北戯曲賞を史上最年少受賞。2008年上演の戯曲『幸せ最高ありがとうマジで!』で岸田國士戯曲賞受賞。小説では2011年『ぬるい毒』で野間文芸新人賞受賞。

著書に『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』『生きてるだけで、愛。』『グ、ア、ム』『あの子の考えることは変』などがある。


読売文学賞と芸術選奨をダブル受賞!

多和田葉子さんの『雲をつかむ話』(講談社2012年4月刊)が、第64回読売文学賞小説賞(読売新聞社主催)と、2012年度芸術選奨の文部科学大臣賞(文化庁主催)を受賞しました!

 

『雲をつかむ話』 (講談社2012年4月刊)

犯人と出遭った胸躍る話は、みんなに話してきかせたくなる。
鱒男、鷹先生、双子の片割れ、マボロシさん……。雲を見ていると「互い違い」な出遭いの数々が浮かんでくる。
「破産出版」という会社、「海老の地下室」というレストラン、「助ける手の家」という宿泊施設……。
突然届いた犯人の手紙から、「雲づる式」に明かされる奇妙な過去の物語をお楽しみ下さい。



多和田葉子

1960年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。ハンブルク大学大学院修士課程修了。文学博士(チューリッヒ大学)。1982年よりドイツに在住し、日本語とドイツ語で作品を手がける。1991年『かかとを失くして』で群像新人文学賞、1993年『犬婿入り』で芥川賞を受賞。1996年にはドイツ語での文学活動に対し、バイエルン芸術アカデミーからシャミッソー文学賞を授与される。2000年『ヒナギクのお茶の場合』で泉鏡花文学賞、2002年『球形時間』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、『容疑者の夜行列車』で谷崎潤一郎賞、伊藤整文学賞、2005年ゲーテ・メダル、2009年坪内逍遙大賞、2011年『尼僧とキューピッドの弓』で紫式部文学賞、『雪の練習生』で野間文芸賞など受賞多数。