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長嶋有の20年【創作】長嶋 有【批評】江南亜美子【インタビュー】聞き手・北村浩子


【初夏短篇饗宴】川上弘美 田中兆子 沼田真佑 藤野可織 町田 康【中篇】砂川文次


【短期集中新連載】橋本倫史「水納島再訪」


小特集「ケア」【新連載】小川公代【批評】堀越英美 惠 愛由【article】白石正明に聞く

【野間文芸賞・野間文芸新人賞発表】

【批評】宮澤隆義【文芸文庫通信拡大版】多和田葉子 鴻巣友季子

群像2021年8月号(7月7日発売)
特別定価1500円:A5版

長嶋有の20年【創作】長嶋 有【批評】江南亜美子【インタビュー】聞き手・北村浩子

巻頭は〈長嶋有の20年〉。デビュー20年を迎えた長嶋さんに150枚の書き下ろし小説「ルーティーンズ」を、江南亜美子さんには批評「近代小説の枠組とはべつの仕方で 長嶋有論」を、インタビュー「タイヤと泡とハットリくん」では北村浩子さんに聞き手をお願いし、これまでの歩みをたどっています。

・巻頭一挙掲載
「あなたにオススメの」 本谷有希子
「推子のデフォルト」……〈等質〉になれない子を抱えたママ友の悩みは、推子にとって最高のコンテンツだった。
「マイイベント」……巨大台風が近づきつつある川沿いのマンションで、渇幸はわくわくを抑えきれない。
・読み切り
「こんにちは赤ちゃん」 小林エリカ
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【初夏短篇饗宴】川上弘美 田中兆子 沼田真佑 藤野可織 町田 康【中篇】砂川文次

「おれ、コロナにかかったかも」。検査を受けたというカズの電話の声は低く、耳に入りにくかった。(川上弘美「不眠症の伯爵のために」)

シュウがなんとなく作った金属のオブジェ。妻のリナの怒りを買ったことで、自分のある思いの存在に気づく。(田中兆子「イオンと鉄」)

東京に出張した作家の木山は、たまたま遭遇した知人から原稿を頼まれる。(沼田真佑「ブラスト」)

いつものコンビニと隣のビルの隙間に、大量のビニール傘が投棄してあった。(藤野可織「消滅」)

神武天皇が天下を治める日本最古の英雄譚。町田古事記・「日本建国神話」。(町田 康「日本統一」)

なぜ、止められないのだろう。サクマの怒りは白く爆ぜ、幾度となく暴発する。(砂川文次「ブラックボックス」)

・短期集中連作
「ケアの倫理とエンパワメント オスカー・ワイルドの越境するケア――三島由紀夫、多和田葉子の全人類的視点」 小川公代
・連載完結
「ショットとは何か」 蓮實重彦
・読み切り
「人間―でないもの」 樫村晴香
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【短期集中新連載】橋本倫史「水納島再訪」

沖縄県北西部の小さな島で、六日間の滞在中に聞き知った島の歴史や流れてきた時間を書き記す。三号連続集中連載、橋本倫史「水納島再訪」

2020年のジョン・レノン
「1962年のハンバーガー」 片岡義男
「星の歌」 高橋久美子
「アミラル」 向井康介
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小特集「ケア」【新連載】小川公代【批評】堀越英美 惠 愛由【article】白石正明に聞く

【野間文芸賞・野間文芸新人賞発表】

今月は「ケア」についての小特集を組みました。本誌で「ケアの倫理とエンパワメント」(単行本8月刊行予定)を集中連載した小川公代さんの新連載「ケアする惑星」がスタート。批評は堀越英美さん「自閉症の女の子が見る・読む・触れる世界」と、惠愛由さん「無防備さのおくりもの 『最初の悪い男』にみるあたらしい共同性」。「article」では、医学書院「シリーズ ケアをひらく」を長年編集してきた白石正明さんにお話を伺いました(聞き手・丸尾宗一郎さん)。19人のエッセイアンケート「自分をケアする料理」からは、食という生活になじんだケアの断面が見いだせます。

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【批評】宮澤隆義【文芸文庫通信拡大版】多和田葉子 鴻巣友季子

宮澤隆義さんの批評「大江健三郎のquarantine」では、パンデミックによって露わにされた統治される「群れ」としての「民衆」を、大江とブレヒトの読解を通して捉え返します。

「文芸文庫通信」、今回は拡大版です。7月刊『溶ける街 透ける路』から、多和田葉子さんのあとがきと鴻巣友季子さんの解説を掲載。

【論点】
「その警官、友人につき」 阿部大樹
「私たちは行列する——2020年アメリカ大統領選挙を見つめて」 シェリーめぐみ
「本当なのは一瞬だった」 ジョン・フリーマン 小澤身和子訳
「日本の「自粛警察」とファシズム——ドイツとの比較から考える」 田野大輔
「コミュニケーション的暴力としての、意味の占有」 三木那由他
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石沢麻依さんの「貝に続く場所にて(「群像」2021年6月号掲載)が、第165回芥川賞を受賞!

『貝に続く場所にて』 (講談社2021年7月刊)

コロナ禍が影を落とす異国の街に、9年前の光景が重なり合う。静謐な祈りをこめて描く鎮魂の物語。 
ドイツの学術都市に暮らす私の元に、震災で行方不明になったはずの友人が現れる。人を隔てる距離と時間を言葉で埋めてゆく、現実と記憶の肖像画。

乗代雄介さんの『旅する練習』が第34回三島由紀夫賞を受賞しました!

『旅する練習』(講談社2021年1月刊)

中学入学を前にしたサッカー少女と、小説家の叔父。
2020年、コロナ禍で予定がなくなった春休み、
ふたりは利根川沿いに、徒歩で千葉の我孫子から鹿島アントラーズの本拠地を目指す旅に出る。
ロード・ノベルの傑作!

松浦寿輝さんの『人外』が第72回野間文芸賞を受賞しました!

『人外』(講談社2019年3月刊)

神か、けだものか。アラカシの枝の股から滲みだし、四足獣のかたちをとった「それ」は、予知と記憶のあいだで引き裂かれながら、荒廃した世界の風景を横切ってゆく。死体を満載した列車、空虚な哄笑があふれるカジノ、書き割りのような街、ひとけのない病院、廃墟化した遊園地。ゆくてに待ち受けるのは、いったい何か?世界のへりをめぐるよるべない魂の旅を描く傑作小説。

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