表紙画像

三島由紀夫の本質に迫る意欲作

三輪太郎「憂国者たち」


戦後70年特別対談 

瀬戸内寂聴×高橋源一郎


短篇 山田詠美「生鮮てるてる坊主」

津村記久子「粗食インスタグラム」


連作 川上弘美「変化」

町田 康「ホサナ」

島本理生「雪ト逃ゲル」(後篇)


書下ろし作品を抄録

岩阪恵子「私の木下杢太郎」

群像(8月7日発売)
定価(税別):907円:A5版

三島由紀夫の本質に迫る意欲作

三輪太郎「憂国者たち」

天皇陛下万歳と叫んで切腹した三島由紀夫と、国際戦犯法廷でムスリム人の虐殺を問われている元セルビア大統領カラジッチ。二人を結びつける卒論を書こうと力を尽くす女子学生と、それに反発しながら少しずつ右翼に惹かれていく男子学生。二人の若者がとらえる、戦後70年の日本とは――。「憂国者たち」三輪太郎が、三島由紀夫生誕90年・没後45年、そして戦後70年のいまだからこそ描く意欲作です。

・・・続きはこちら

戦後70年特別対談 

瀬戸内寂聴×高橋源一郎

今年6月18日に単身上京、国会前で抗議の声を上げた瀬戸内寂聴と、朝日新聞「論壇時評」をまとめた新著『ぼくらの民主主義なんだぜ』が話題の高橋源一郎。作家が発言するのは品がない、とされた時代は終わったのではないか? 戦後70年を迎えた今年、二人が文学と政治を語り合う。

・・・続きはこちら

短篇 山田詠美「生鮮てるてる坊主」

津村記久子「粗食インスタグラム」

勝見夫妻は私の友人だ。夫の孝一は親友で、妻の虹子は友達。私は孝一と二人で、頼りない虹子の面倒をみている、そんなつもり。でも虹子には、彼と私の「友情」が理解できないらしくて……。衝撃のラストに戦慄する、山田詠美の短篇「生鮮てるてる坊主」

職場で「判断」ばかりしている私は、決めることに疲れてごはんを考える余力もない。ある時ふと思いついて、夕食を撮影する習慣をつけたところ……。津村記久子の短篇「粗食インスタグラム」、必読です。

・・・続きはこちら

連作 川上弘美「変化」

町田 康「ホサナ」

島本理生「雪ト逃ゲル」(後篇)

川上弘美の連作「変化」は、前作「愛」の合わせ鏡のような一篇。際立った「走査」の能力を有するカイラから見る、この世界の真実は?

ようやく車を駐車場の地下3階に停められた私は、私の犬とともに芝居をするため会場を目指す。ところが、髪の薄い男やひょっとこの大群が我々を阻み……。町田康の連作「ホサナ」、私と私の犬はこの窮地を抜け出せるのか?

雪の夜に姿を消した不倫相手。私は回想する。彼と何度も神様の話をしたこと。神父に彼を傷つけているのではと咎められたこと。生まれなかった子どものこと。そして、忘れたつもりでいた父親のこと――。島本理生の連作「雪ト逃ゲル」、後篇を掲載です。

・・・続きはこちら

書下ろし作品を抄録

岩阪恵子「私の木下杢太郎」

医学者で詩人。啄木、茂吉らと交遊がありながら名声とは無縁――。美しいものを愛した杢太郎の魅力を丹念に描いた岩阪恵子による評伝「わたしの木下杢太郎」。九月に書下ろしで刊行される本作の冒頭部分を抄録しました。

・・・続きはこちら

星野智幸さん『夜は終わらない』(講談社2014年5月刊)、第66回読売文学賞(読売新聞社主催)受賞!

  

 『夜は終わらない』(講談社2014年5月刊)

 

婚約者が自殺したとの一報に取り乱すふりをする玲緒奈。彼女には次に殺さなくてはならない「別の婚約者」がいた――。セックスや結婚を餌に次々男を惑わし、財産を巻き上げ、証拠を残さず葬り去る。彼女は男をあの世に送る前に言う。
「生きてる意味があることを証明しないと。ね? 私が夢中になれるようなお話をしてよ」
物語のなかにさまざまな短篇が入りくみ、海へと流れる大河として眺望できる大傑作。

小野正嗣さん「九年前の祈り」(「群像」2014年9月号)、第152回芥川龍之介賞(文芸春秋主催)受賞!

  

 『九年前の祈り』(講談社2014年12月刊)

 

三十五になるさなえは、幼い息子の希敏をつれてこの海辺の小さな集落に戻ってきた。希敏の父、カナダ人のフレデリックは希敏が一歳になる頃、美しい顔立ちだけを息子に残し、母子の前から姿を消してしまったのだ。何かのスイッチが入ると引きちぎられたミミズのようにのたうちまわり大騒ぎする息子を持て余しながら、さなえが懐かしく思い出したのは、九年前の「みっちゃん姉」の言葉だった──。
九年の時を経て重なり合う二人の女性の思い。痛みと優しさに満ちた〈母と子〉の物語。

笙野頼子さん『未闘病記――膠原病、「混合性結合組織病」の』(講談社2014年7月刊)、第67回野間文芸賞(講談社主催)受賞!

  

 『未闘病記――膠原病、「混合性結合組織病」の』(講談社2014年7月刊)

 

「明日はわからないけれど、今日はわが世の春」

芥川賞作家のアラ還〔教授〕と15歳猫。猫は闘病中、飼い主は10万人に数人の難病と判明して!?

新着ニュース
2015.09.03【NEW】
小川洋子さん『琥珀のまたたき』刊行記念! 小川洋子さんサイン会が、9月18日(金)19時から、三省堂書店池袋本店で行われます。
書籍書影
琥珀のまたたき
小川洋子
2015年
9月9日発売
書籍書影
わたしの木下杢太郎
岩阪恵子
2015年
9月9日発売
書籍書影
地上生活者 第5部 邂逅と思索
李 恢成
2015年
9月9日発売
書籍書影
無名亭の夜
宮下 遼
2015年
8月25日発売