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痛みと優しさに満ちた中篇

小野正嗣「九年前の祈り」


女性の孤独を描く飛躍作 朝比奈あすか「ザビエルが欲しい」


連作評論 小説の機能(1) 

武田将明


清水良典のデビュー小説論

第四回は高橋源一郎


特集 群像的文体練習Ⅱ

名〈迷〉訳のレッスン

群像(8月7日発売)
定価(税別):905円:A5版

痛みと優しさに満ちた中篇

小野正嗣「九年前の祈り」

地元の言葉で言うところの「ガイコツ人」=外国人との間にできた息子・希敏と共に、故郷に戻ってきたシングルマザーのさなえ。彼女を苦しめるのは、息子のなかの「引きちぎられたミミズ」だ――。九年の時を経て重なり合う二人の女性の思い。小野正嗣「九年前の祈り」、痛みと優しさに満ちた〈母と子〉の物語です。

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女性の孤独を描く飛躍作 朝比奈あすか「ザビエルが欲しい」

新進IT企業クレイズ・ドットコムは昨年、ブラック企業だと散々ネットで叩かれた。採用リーダーに指名された志帆子は、その噂を払拭しつつ有能な人材を確保しようと、さまざまな手を尽くすが……。「ザビエルが欲しい」、注目の作家・朝比奈あすかが、採用側から“シューカツ”を描きます。

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連作評論 小説の機能(1) 

武田将明

近代小説の原型とも呼ばれるダニエル・デフォーの『ロビンソン・クルーソー』。その中には、「クロイツナーエル」、「ボブ」、「クルーソー・ロビンソン」といった変名がはびこっている――。武田将明「『ロビンソン・クルーソー』という名前」、名前を起点に、文学が人に体験させる世界のありようを解き明かす画期的評論です。

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清水良典のデビュー小説論

第四回は高橋源一郎

ひたひたと胸底を浸していく悲哀のリリシズムにあふれた、高橋源一郎のデビュー作『さようなら、ギャングたち』。妻子との別れや“書けない苦しみ”を描いた本作を、作家自身の年表とともに辿ります。清水良典のデビュー小説論、第四回は「優雅で感傷的な見者――高橋源一郎『さようなら、ギャングたち』」です。

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特集 群像的文体練習Ⅱ

名〈迷〉訳のレッスン

「文体練習とは、翻訳である」――。2012年の特集「群像的文体練習」での鴻巣友季子の発言をきっかけに実現されることとなった、野崎歓・鴻巣友季子・谷崎由依の三名による「群像的文体練習Ⅱ 名〈迷〉訳のレッスン」。人気翻訳家が語る翻訳の魅力と誤訳の詩性とは? 「実践編」として、名作の冒頭や新タイトルの「文体練習」にも挑みました。

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本谷有希子さんの『自分を好きになる方法』(講談社2013年7月刊)が、第27回三島由紀夫賞(新潮社主催)を受賞しました!

 

『自分を好きになる方法』(講談社2013年7月刊)

いつのまに、こんな遠くまで来てたんだろう。
ほんとうに分かりあえる誰かと、出会いたかっただけなのに。

16歳のランチタイム、28歳のプロポーズ前夜、34歳の結婚記念日、
47歳のクリスマス、3歳のお昼寝時間、63歳の何も起こらない一日……

ささやかな孤独と願いを抱いて生きる女性の一生を「6日間」で描く
大江健三郎賞(『嵐のピクニック』)につづく新境地長篇小説!

岩城けいさんの『さようなら、オレンジ』(筑摩書房2013年8月刊)が、第8回大江健三郎賞を受賞!

 

講談社主催による第8回大江健三郎賞は、2013年1月1日から12月31日までに日本で刊行された、「文学の言葉」を用いた作品約130点の中から、選考委員・大江健三郎氏によって、上記の通り決定いたしました。

【賞】

受賞作の英語、あるいはフランス語、ドイツ語への翻訳、および海外での刊行。

保坂和志さんの『未明の闘争』(講談社2013年9月刊)が、第66回野間文芸賞(講談社主催)を受賞しました!

 

『未明の闘争』(講談社2013年9月刊)

やみくもに
大切なものを抱きしめたり、
ロッド・スチュワートが聴きたくなったり、
眠ったり、子供の頃を思い出したり、
セックスしたり、叫びたくなったり、
何処か知らない所に行きたくなる、
富士山と文学と音楽と猫と世界への愛にあふれた小説

書籍書影
未闘病記――膠原病、「混合性結合組織病」の
笙野頼子
2014年
7月30日発売
書籍書影
殺人出産
村田沙耶香
2014年
7月15日発売
書籍書影
吾輩ハ猫ニナル
横山悠太
2014年
7月15日発売
書籍書影
たまもの
小池昌代
2014年
6月26日発売