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アンソロジー

「30年後の世界――作家の想像力」


津島佑子、高村薫、古川日出男、津村記久子


谷崎由依、吉田知子、藤野千夜、小池昌代


鹿島田真希、いしいしんじ、吉村萬壱、橋本 治


未来をめぐる鼎談

高橋源一郎×奥泉 光×島田雅彦

群像(2月5日発売)
定価(税別):907円:A5版

アンソロジー

「30年後の世界――作家の想像力」

東日本大震災から35年、戦後101年の〈30年後〉を、作家はどう描くのか。重要なのは予想ではなく、想像すること。それこそが、文学の持つ力なのではないでしょうか。他者への多様であたたかな気づきが生まれることを願って――。特集「30年後の世界――作家の想像力」、アンソロジー12篇と、3人の作家による鼎談をお届けします。

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津島佑子、高村薫、古川日出男、津村記久子

2046年、ついにセシウムが半減期を迎えました。祝いましょう、寿ぎましょう。新しい事故がまた、起きてはいるけれど――。津島佑子「半減期を祝って」

その丘に住む住民たちは、ほとんど孤立していた。外の息吹きを感じるのは、食べ物や日用品を積んだ移動販売車が来てくれる時だけだ。髙村薫「移動販売車」、車は戦争の匂いも運んでくる。

“ノラネコ”のほとんどは、17歳で死んでしまう。だからそれまで、彼らは全力で闘い学ぶ。強く賢くなければ、この世界では生き抜けないのだから――。古川日出男「列島、ノラネコ刺すノライヌ」。30年後の未来を走り抜けるのは、“彼ら”だ。

津村記久子の「現代生活手帖」は、一人暮らしの女性が毎年楽しみにしている不思議なカタログの物語。30年後の未来の道具は、意外に身近で、変てこな縁で結びついている!? ユーモアたっぷりの一篇です。

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谷崎由依、吉田知子、藤野千夜、小池昌代

マーナの焦げ茶色の美しい肌は、この国ではずいぶん目立つ。かつて作家だった母を持つ彼女は、大学で若者たちに脳性理学を教えつつ、ほんの少しだけ“文学”を伝え続けるが……。谷崎由依「黒板」

いらない、と思った瞬間、ケンのVは身体を飛び出した。どこかでやっぱり、野良のPと交わったりするのだろうか? 吉田知子「ケンのV生活」、30年後の男女の在り方を鋭く描きます。

世の中にはたくさんの家族の形があるらしい。契約結婚、同性婚、養子……。美々加には、自慢のママがふたりいる。藤野千夜「ふたりのママ」、30年後も変わらないのは、家族の絆?

小池昌代「ブエノスアイレスの洗濯屋」は、30年後も“手作業”の仕事を続ける二人の男性の物語。ひとりはアイロンを掛け、もうひとりはおにぎりをむすぶ。ある時、ビルの屋上で出会った二人は……。

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鹿島田真希、いしいしんじ、吉村萬壱、橋本 治

とある大量殺人犯が「自分の死体は腐らない」と宣言して自殺した。30年後、言葉通り不朽体となった死体について、人々は語り合う。そんな奇跡が起こせるなんて、彼は何者だったんだろう――? 鹿島田真希「死体と乙女」、少女と少年が辿りついた真相は?

なかなかひとが死なない世界。少年は作家だった祖父が書いた本を手に、家族で海に向かう。祖父の遺した物語を読みながら……。いしいしんじ「できそこないの王国」

老人はかつて愛した若い愛人を想い出す。あの二つの那智黒。会いたい。当てもなく飛び出すと、大きな丸いものの周りで群衆が騒いでいる。どうやら“それ”は人を裁くようだ。吉村萬壱「コレガーレスギル」。不思議な言葉のその意味は?

九十八歳の“私”はとりとめもなく考える。地震、戦争、つぶやきシロー、原発、プテラノドン。自分はうっかり百まで生きるんだろうか。もういいや、眠くなったから、寝よう。橋本治「九十八歳になる私」、作家の逞しい生き様をユーモラスに描きます。 

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未来をめぐる鼎談

高橋源一郎×奥泉 光×島田雅彦

30年後の世界は果たしてどうなっているのか? 鋭い論壇時評を新聞紙面に発表し続けている高橋源一郎、先日最終回を迎えた連載小説「ビビビ・ビ・バップ」で想像力を駆使し未来を描いた奥泉光、近未来の日本を舞台にした連載を開始した島田雅彦が語り合います。資本主義の行方は、コミュニティの価値は、そして文学の役割は――!?

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本谷有希子さんの「異類婚姻譚」(「群像」2015年11月号掲載)が、第154回芥川賞を受賞!

 

『異類婚姻譚』 (講談社2016年1月刊)

「ある日、自分の顔が旦那の顔とそっくりになっていることに気が付いた。」

結婚4年の専業主婦を主人公に、他人同士が一つになる「夫婦」という形式の魔力と違和を、軽妙なユーモアと毒を込めて描く表題作ほか、「藁の夫」など短編3篇を収録。大江健三郎賞、三島由紀夫賞受賞作家の2年半ぶり、待望の最新作!

堂垣園江さん『浪華古本屋騒動記』(講談社2015年4月刊)、第32回織田作之助賞(同賞実行委員会主催)受賞!


 『浪華古本屋騒動記』(講談社2015年4月刊)

 

大阪のどこかにお宝は眠っているのか? 古本屋の知恵が試される! 

古本屋の商売は年々厳しく、ある者は借金取りに追われ、またある者はアルバイトで稼ぎしのいでいる。大きく稼げる古典籍は、歴史的な大火に何度も見舞われた大阪からはもはや出てくる筈が無い。
 ところが、「お宝はあんねん」と名物古書店の3代目・高津は古地図を振りかざし――!?

安藤礼二さんの『折口信夫』(講談社2014年11月刊)が、第37回サントリー学芸賞(サントリー文化財団主催)と第13回角川財団学芸賞(角川文化振興財団主催)を受賞しました!

 『折口信夫』(講談社2014年11月刊)

日本の知の結晶ともいうべき折口信夫。文学、民俗学のみならず、その広大なる表現領域は他の者を圧巻する。起源・言語・古代・祝祭・乞食・天皇・神・宇宙と題された章の数々──、これを追うだけで心が打ち震える。
折口とアイヌや台湾を論じた列島論、西脇順三郎、井筒俊彦、平田篤胤と折口を研究した詩語論をも付記した世界に冠たる大著。

この本を読まずして折口を語るなかれ!

新着ニュース
2016.02.01【NEW】
本谷有希子さん『異類婚姻譚』芥川賞受賞記念サイン会が、2月27日(土)14:00から紀伊國屋書店梅田本店さんにて行われます。
2016.01.25
本谷有希子さん『異類婚姻譚』芥川賞受賞記念サイン会が、2月19日(金)18:30から三省堂書店神保町本店さんにて行われます。
2016.01.15
『異類婚姻譚』刊行記念! 本谷有希子さんサイン会が、2月11日(木・祝)14時から紀伊國屋書店新宿本店さんにて行われます。
書籍書影
チェーホフ 七分の絶望と三分の希望
沼野充義
2016年
1月25日発売
書籍書影
異類婚姻譚
本谷有希子
2016年
1月20日発売
書籍書影
鉢かづき【現代版 絵本 御伽草子】
文:青山七恵、絵:庄野ナホコ
2015年
12月09日発売
書籍書影
はまぐりの草紙【現代版 絵本 御伽草子】
文:橋本 治、絵:樋上公実子
2015年
12月09日発売