創作160枚

西村賢太「羅針盤は壊れても」

こんなに面白い“純文学”がこの世にあったのか。こんなのが“純文学”であってもいいのか。『田中英光全集』第七巻を手にし、蒙を啓かれた北町貫多。やがて彼は自ら小説を書き始める――。西村賢太の創作160枚「羅針盤は壊れても」


特別対談

三浦雅士×柴田元幸「世界を俯瞰する眼と翻訳的存在」

新連載
瀬戸内寂聴「その日まで」

人間の言語はどこからきたのか。俯瞰する眼は言語を成立させ、立場の交換を可能にする。あらゆる認識、思考から翻訳論まで、言語現象の本質に迫る大型対談。『孤独の発明または言語の政治学』を刊行したばかりの三浦雅士と柴田元幸による特別対談「世界を俯瞰する眼と翻訳的存在」


シンポジウム 

高橋源一郎×平野啓一郎×尾崎真理子「大江文学の面白さをとことん語りつくす!」

『大江健三郎全小説』の刊行を記念して行われた公開シンポジウムには350人もの参加者が詰めかけた。討議は熱気にあふれ、大江文学の全貌に迫る。高橋源一郎、平野啓一郎、尾崎真理子による特別シンポジウム「大江文学の面白さをとことん語りつくす!」

石原慎太郎「湘南夫人」
巨大な企業グループを擁する北原家は温暖な湘南の台地に邸宅を構えている。三代目が早世した後の一族の関係は複雑に入り組み変化の兆しが仄見える。石原慎太郎の新連載小説「湘南夫人巨大な企業グループを擁する北原家は温暖な湘南の台地に邸宅を構えている。三代目が早世した後の一族の関係は複雑に入り組み変化の兆しが仄見える。石原慎太郎の新連載小説「湘南夫人」

中篇160枚

四元康祐「わが神曲・放射線」

病院のガラスの自動扉がゆっくりと開く。その扉を潜るたびに巡礼者ダンテが「地獄の門」を通り抜ける場面を詩人は思い出す。四元康祐の中篇160枚「わが神曲・放射線」

病院のガラスの自動扉がゆっくりと開く。その扉を潜るたびに巡礼者ダンテが「地獄の門」を通り抜けるシーンを詩人は思い出す。
わが神曲・放射線 病院のガラスの自動扉がゆっくりと開く。その扉を潜るたびに巡礼者ダンテが「地獄の門」を通り抜けるシーンを詩人は思い出す。わが神曲・放射線          四元康祐*

連作

藤野可織「ピエタとトランジ〈完全版〉」(11)

特別対談
筒井康隆×蓮實重彦「同時代の大江健三郎」特別対談

親友の名前はトランジで、私はピエタ。本名は書かない。私たちはだいたいそう呼ばれてきたし、しっくりくるあだ名だから――。六十四歳になった私は、「彼」の眉間を小型拳銃で、撃ち抜き……。藤野可織の連作第11回目「ピエタとトランジ〈完全版〉」


〈創作160枚〉

西村賢太「羅針盤は壊れても」

〈特別対談〉

三浦雅士×柴田元幸「世界を俯瞰する眼と翻訳的存在」

〈シンポジウム〉

高橋源一郎×平野啓一郎×尾崎真理子「大江文学の面白さをとことん語りつくす!」

〈中篇160枚〉

四元康祐「わが神曲・放射線」

〈連作〉

藤野可織「ピエタとトランジ〈完全版〉」(11)   

〈連載〉

その日まで〔2〕  瀬戸内寂聴

湘南夫人〔2〕  石原慎太郎

鉄の胡蝶は記憶の歳月に夢を彫るか〔2〕  保坂和志

帝国の黄昏〔4〕  花村萬月

御社のチャラ男〔5〕 絲山秋子

おおきな森〔9〕  古川日出男

人外(にんがい)〔10〕  松浦寿輝

二月のつぎに七月が〔17〕  堀江敏幸

ブロークン・ブリテンに聞け〔7〕 ブレイディみかこ

レンマ学〔8〕  中沢新一

出雲神話論〔12〕  三浦佑之

人間とは何か                  ──フランス文学による感情教育──〔14〕中条省平

たましいを旅するひと──河合隼雄〔19〕 若松英輔

〈世界史〉の哲学〔107〕  大澤真幸

現代短歌ノート〔100〕  穂村 弘

〈随筆〉

神は土俵のどこにいる?  内館牧子

あの街、この街 柴崎友香、相米慎二  濱口竜介

部屋と文体  町屋良平

それでいいのだ  爪切男

〈書評〉

絶望はキャラメル箱の底で光る(『絶望キャラメル』島田雅彦)  海猫沢めろん

匂いとふるえ(『TIMELESS』いしいしんじ)  朝吹真理子

純粋な観察者――芥川龍之介と高橋弘希(高橋弘希『送り火』)  岩川ありさ

リーグ三部、だがサポーターは熱い(水原涼『蹴爪』)  陣野俊史

「少女」を奪い返す言葉のつらなり(『ガール・イン・ザ・ダーク 少女のためのゴシック文学館』高原英理編著)  倉本さおり

安藤礼二×蜂飼 耳×小澤英実

「うみまち」太田靖久(すばる2018年8月号)

「永遠のあとに来る最初の一日」福嶋伸洋(すばる2018年8月号)

「波に幾月」藤代 泉(文藝2018年秋季号)