
群像2019年5月号(4月5日発売)
定価(税込):1000円
長篇一挙掲載 片岡義男「窓の外を見てください」 | |
短編小説の物語を探している男がめぐり逢う、新たな旅立ちを模索する女たち。出会いが不思議な人間関係を紡ぎ出す。片岡義男の長篇を一挙掲載「窓の外を見てください」 |
新連作 笙野頼子「会いに行って――静流藤娘紀行」 | |
これは、私淑する作家・藤枝静男についての「私小説」ならぬ「師匠説」――。藤枝静男の作品と生涯をたどり、私小説を追求する渾身の連作。笙野頼子「会いに行って――静流藤娘紀行」 アメリカで最も権威のある文学賞「全米図書賞」の翻訳文学部門に多和田葉子氏の「献灯使」(翻訳:マーガレット満谷/初出:「群像」2014年8月号)が選ばれた。受賞記念を記念して、阿部公彦「檻の中のライオン」、都甲幸治「死より詩を――多和田葉子の文章」、小澤英実「パフォームする言葉たち」を掲載! |
特別対談 保坂和志×郡司ペギオ幸夫「芸術を憧れる哲学」 特集 文学にできることを Ⅰ〈短篇創作〉
瀬戸内寂聴、笙野頼子、日和聡子、高橋弘希、小山田浩子 | |
人工知能、自然知能とは異なる「天然知能」とは何か。作家と研究者がともに言う「待つこと」の意味とは。「創造すること」の際をめぐって、語り合う。保坂和志×郡司ペギオ幸夫「芸術を憧れる哲学」 私たちは何処から来て何処へ行くのか。何事を感じ何事を思うのか。如何に読み如何に書くのか。今、できることは何か。新シリーズ「文学にできることを」第一弾、短篇創作特集。瀬戸内寂聴「遺言」、笙野頼子「返信を、待っていた」、日和聡子「鏡」、高橋弘希「21ピース 日曜日の人々(サンデー・ピープル)〈付録と補遺〉」、小山田浩子「夜神楽の子供」
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特別寄稿 いとうせいこう「「国境なき医師団」を見に行く 日本編」 野間文芸賞・野間文芸新人賞 受賞記念企画
随筆・橋本治 対談・金子 薫×高橋源一郎、乗代雄介×保坂和志 | |
災害、紛争、貧困、性暴力――世界各地で困難と向きあう「国境なき医師団」の活動に同行しルポを続けてきた著者が、日本で出会った新たな発見とは? いとうせいこう「「国境なき医師団」を見に行く 日本編」
第71回野間文芸賞を受賞した橋本治による随筆「『草薙の剣』――六人の主人公と七番目の男」。第40回野間文芸新人賞を受賞した金子薫と乗代雄介。金子の小説の秘密を高橋源一郎が解き明かしていく対談「小説世界を作り出す架空の言葉たち」。一方、乗代は、対談「書かない者のまなざしを忘れて書くことはできない」で保坂和志と語り合う。
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連続対談完結 富岡幸一郎×佐藤優「「危機の時代」を読み解く Ⅳ子どもを救え」 多和田葉子の新連載「星に仄めかされて」 | |
富岡幸一郎×佐藤 優による連続対談「「危機の時代」を読み解く」が完結。「急ぎつつ待つ」とはどいういうことか。 |

〈長篇一挙掲載〉窓の外を見てください 片岡義男〈新連作〉会いに行って――静流藤娘紀行 笙野頼子〈特別対談〉芸術を憧れる哲学 保坂和志×郡司ペギオ幸夫〈特別寄稿〉「国境なき医師団」を見に行く 日本篇 いとうせいこう〈連続対談完結〉「危機の時代」を読み解く Ⅳ子どもを救え 富岡幸一郎×佐藤 優〈連載完結〉湘南夫人〔10〕 石原慎太郎〈連載〉星に仄めかされて〔5〕 多和田葉子 チーム・オベリベリ〔6〕 乃南アサ 鉄の胡蝶は記憶に夢を歳月は彫るか〔10〕 保坂和志 帝国の黄昏〔10〕 花村萬月 御社のチャラ男〔13〕 絲山秋子 おおきな森〔17〕 古川日出男 ブロークン・ブリテンに聞け Listen to Broken Britain〔15〕ブレイディみかこ |
全体論と有限 ーひとつの「小説」論ー〔6〕 佐々木 敦 出雲神話論〔20〕 三浦佑之 人間とは何か──フランス文学による感情教育──〔22〕 中条省平 〈世界史〉の哲学〔114〕 大澤真幸 現代短歌ノート〔108〕 穂村 弘 〈随筆〉午前一時の垂訓 南 直哉 ネット友達 小竹由美子 わたしの声を言葉にする 橋本倫史 正しさから愛と対話へ 上妻世海 〈書評〉美しい妻が秘め続けた思い(『あちらにいる鬼』井上荒野) 佐久間文子 私たちに付け足される力(『私に付け足されるもの』長嶋有) 石井千湖 文学のゲシュタルト原理(『居た場所』高山羽根子) 小川 哲 〈創作合評〉 佐伯一麦×陣野俊史×石田 千 「ショパンゾンビ・コンテスタント」町屋良平(新潮2019年4月号) 「トリニティ、トリニティ、トリニティ」小林エリカ(すばる2019年4月号) |