第57回群像新人文学賞には1878(小説1746・評論132)篇の応募があり、

青山七恵、阿部和重、安藤礼二、奥泉光、辻原登の5氏による

選考の結果、下記のように決定いたしました。

受賞作と受賞の言葉、選評は群像2014年6月号をお読み下さい。

 

【小説部門 当選作】
「吾輩ハ猫ニナル」
横山悠太(よこやま・ゆうた)

1981年岡山県生まれ。

北京在住。

横山悠太   受賞のことば

Q:小説を書き始めたのはいつ、どのようなきっかけでですか?

A:2008年だったと思います。何か面白いものが書けそうな気がして、書き始めました。でも、その時は面白いものは書けませんでした。今作は2作目です。

Q:群像新人文学賞に応募しようと思ったきっかけは何ですか?

A:面白いものが書けたと思い、それが果たして評価されるのか、どんな評価をされるのか知りたかったからです。

Q:受賞作を書いたきっかけ、この題材を選んだ理由を教えてください。

A:今度こそ面白いものが書けそうな気がしたからです。この題材を使って小説を書くと、面白いものが書けるかもしれないと思ったからです。

Q:どういう時間に執筆していますか? どんなときにアイディアが浮かびますか?

A:長期休暇の時です。カメラを持って散歩している時に、ふと面白いアイディアが浮かぶことがあります。

Q:好きな本(小説、評論)、好きな書き手(作家、評論家)を教えてください。

A:夏目漱石の小説です。

Q:これから群像新人文学賞に応募する人へメッセージをお願いいたします。

A:天生我材必有用 千金散尽還復来  ―― 李白


【評論部門 優秀作】
「運動する写生――映画の時代の子規」
坂口 周(さかぐち・しゅう)

1977年東京都生まれ。

東京都在住。

坂口 周   受賞のことば

Q:評論を書き始めたのはいつ、どのようなきっかけでですか?

A:学術的な論文は生業としてちょこちょこ書いてきました。「評論」を意識してはいなかったのですが、「ぽい」と言われることがあったので、その世界(の自由さ)に徐々にひかれるようになりました。

Q:群像新人文学賞に応募しようと思ったきっかけは何ですか?

A:前回受賞者も書かれていたとおり、評論の公募が「群像」以外に見当たらないのです。もちろん同賞が錚々たる書き手を輩出している事実があって、応募を思い立っています。

Q:受賞作を書いたきっかけ、この題材を選んだ理由を教えてください。

A:ここしばらく、大江健三郎のノーベル賞受賞講演の内容をヒントに、日本近代文学史を洗い直す作業をしています。遡る先にたどり着いたのが、奇しくも同じ愛媛出身の子規でした。

Q:どういう時間に執筆していますか? どんなときにアイディアが浮かびますか?

A:日々の雑用の隙間に原稿いじりをします。まとまった時間も必要ですので、休日に引きこもります。アイディアらしきものは、読書中か旅行中に浮かびます。

Q:好きな本(小説、評論)、好きな書き手(作家、評論家)を教えてください。

A:思いつく名を列挙すれば、夏目漱石、内田百閒、宇野浩二、泉鏡花、宮沢賢治、深沢七郎、宮川淳、プラトン、ドストエフスキー、フアン・ルルフォ、ガルシア・マルケス、W・G・ゼーバルト……。現役の作家も好きですが、切りがないので省きます。

Q:これから群像新人文学賞に応募する人へメッセージをお願いいたします。

A:生きるのも面倒ですし、書くのはさらに面倒です。でも何かを生きさせるために書くしか、ほんとうの仕事をした気になれないなら、書くしかないと思います。


【評論部門 優秀作】
「自分ならざる者を精一杯に生きる――町田康論」
矢野利裕(やの・としひろ)

1983年東京都生まれ。

東京都在住。

矢野利裕   受賞のことば

Q:評論を書き始めたのはいつ、どのようなきっかけでですか?

A:大学を卒業して以降。最初は音楽評論を書きたくて、書き、友人たちと同人誌を作り、発表の場を設けました。学術論文とは違った楽しさを感じた記憶があります。こっちのほうが向いているかも、とも。

Q:群像新人文学賞に応募しようと思ったきっかけは何ですか?

A:大学サッカー以降、正々堂々と勝負をすることを避け、負けないように、傷つかないように、と生きていたので、このへんでしっかりと、正々堂々となにかに挑戦して、勝ったり負けたりしよう! と思い、応募しました。選考委員もとても魅力的でした。

Q:受賞作を書いたきっかけ、この題材を選んだ理由を教えてください。

A:町田康については、以前から、その魅力を考えていました。本作を貫く、批評は芸である、という思想については、東京ポッド許可局の影響が大きいです。これで書けそう、と思いました。

Q:どういう時間に執筆していますか? どんなときにアイディアが浮かびますか?

A:時間はバラバラ。四六時中なにかを思考している感じはありますが、とくにアイディアが浮かびやすいのは、本を読んでいるときとラジオを聴いているときでしょうか。

Q:好きな本(小説、評論)、好きな書き手(作家、評論家)を教えてください。

A:東浩紀、安藤礼二、磯田光一、円城塔、大澤信亮、太田光、葛西善蔵、柄谷行人、佐々木中、太宰治、平野謙、深沢七郎、牧野信一、町田康、山口昌男、などかしら。(五十音順)

Q:これから群像新人文学賞に応募する人へメッセージをお願いいたします。

A:がんばってください!


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  受賞のことば

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  受賞のことば